1リットルのお湯を沸かすコストは?ガス代と電気代の比較をしてみた!

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1リットルのお湯を沸かした時のコストを計算し、ガス代(都市ガス)と電気代のコスト比較をしています。

ガス代 電気代 算出条件

ガス代と電気代は、相反する特性を持っています。

  • ガスは、使えば使うほど安くなる
  • 電気は、使えば使うほど高くなる

色々なパターンの使い方が考えられるので、ガス代や電気代を算出するには、一定の条件を基準する必要があります!

そのため、次より各種試算する条件を決めておきます。

水道水の水温

何度の水を沸かすかによって、コストが変わってきます。

基準となる水温を決めることで、ガス代と電気代を比較できるようにしていきます!

今回は、都庁付近の水道水の水温を採用します。

平成30年度の水道水の水温(都庁付近)データより

水道水の水温(℃)の平均

18.1 ≒ 18℃

を採用します。

ガス単価

ガス代を算出するための基準になります。

日本ガス協会ガス事業便覧(平成25年版)都市ガス全国平均より

ガス単価=199.1≒199円/㎥

を採用します。

電気単価

電気代を算出するための基準になります。

なお、家電公取協に記載の現在の目安単価は、令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込)を採用しています。

都市ガスの発熱量

ガスを燃やしたときの熱量をどうするか決めます。

1立方メートルあたりのガス発熱量:9,700kcal

都市ガスの発熱量を計算するときは、「高位発熱量」と「低位発熱量」の2種類がありますが、ここでは低位発熱量を使用します。

発熱量に関する詳しいことは、こちら

必要な熱量

1リットルの水を1℃あげるのに必要な熱量は、1kcal

先ほど出てきた、水道水の水温は18℃でした。

18℃の水を100℃まで上げるのに必要な熱量は

100-18℃=82kcal

エネルギー単位の統一

計算しやすくするため、エネルギーの単位を統一します。

ここでは、「kcal」で統一します。

電力量は、ここではkWhを使うので、これらを変換できる式を準備します。

1kcal=1/860kWh

上記を使用します。

1リットルの水を沸かすのにかかるガス代は?

都市ガス量 理論値

1リットルの水18℃を100℃まであげるのに必要な理論的な都市ガス量は、

必要な熱量/ガス発熱量=82/9,700≒0.0084536㎥

実際に必要な都市ガス量

ガスコンロの効率:50%

※機種にもよりますが、約45~55%なので、平均を取ります

50%の効率を分りやすく説明すると、燃費が悪く50%しかガスを有効利用できていない。

ということになります。

ですから、実際に使用するガスは理論値の2倍になります。

よって、理論的な都市ガス量/効率=0.0084536/0.5≒0.016907㎥

となります。

ガス代の算出結果

1リットルの水を18℃→100℃まであげるのにかかるガス代は

実際に必要な都市ガス量×ガス単価=0.016907×199≒3.365円

3.365円がお湯を沸かすガス代になります!

1リットルの水を沸かすのにかかる電気代は?

必要な電力量

1リットルの水18℃を100℃まであげるのに必要な電力量

必要な熱量/電力量(kcal変換)=82×1/860≒0.0953488 kWh

電気代の算出結果

1リットルの水18℃を100℃まであげるのにかかる電気代

電気単価×必要な電力量=31円×0.0953488×≒2.955円

2.955円がお湯を沸かす電気代になります!

まとめ

結果を見て、いかがでしたでしょうか。

皆さんの想像通りの結果になったでしょうか?

通常、電気もガスも使う家庭であれば、冬ならガスを沢山使いますし、夏は電気を沢山使います。

そうなると、

・冬はガス代が高く、電気代は安い

・夏はガス代が安く、電気代は高い

とそれぞれの状況でお湯を沸かすコストが違ってきます。

今回は、一般的に公開されている平均などを基準にコストを産出しました。

1年を通じてみると、算出したコストに近づいてくるはずです。

もし、間違っている箇所や指摘があれば、問合せより教えてください(笑